その少年が読んでいた本が気になったのは、たんに興味だった。
開いた本の左上に見慣れたマークを見つけると、それは興味から少し違う視線になった。
革命を片手に、電車に乗る少年に続き乗車する。
丁度真ん中辺りをよんでいるようだった。
………そうだよね!楽しいよね……!!
続きが気になるよね!
あたしなんか、それ一晩かけて読んじゃってさ、手に汗握るよね!革命……!!!
最後まで読んでごらんよ。
最後はキュン死にしちゃうから。
あ 別冊もちゃんとよむんだよ!
なーんて声を掛けそうになるのを必死でおさえつけた。
あの同じ本を読む人が、結構ちかくにいたのだと感じた瞬間だった。
別冊も もう少し続けばいいと思った。
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